「なんか…かわいらしい喧嘩ですねぇ」
どこがかわいいってんだ。
「ヒサノ、じぃっと見ておけ。
これからの勉強になるぞ」
こそこそと草村に身を屈める。
アラン視線はそんなこと目にもくれず、ピートへ一直線だ。
「おいチビ、ファン様に選ばれたからって調子のってんじゃんねぇえぇぇそゴラァ!
一発絞めるぞ!!」
ピートの右後ろにいるヤンキーっぽい男の子がガンつけてくる。
…正直言って怖くない。
「そうよ、女の私だって教会に入った事ないのに!
むかつくのよ!!」
ピートの左後ろの女の子が黄色い声を発してキャンキャン喚く。
そこで、思い立ったようにピートがポンと両手を合わせた。
「おまえ弓もってんじゃねぇか!
…俺と勝負しろよ」
不適な笑みを浮かべてアランを鼻で笑う。
アランも負けじと相変わらずの仁王立ち。
その時、草村に身を潜めていたレオナはハッと顔を上げた。
あいつ矢持ってないじゃん!!
「レオナ…落ち着いて下さい…」
顔を軽く引きつらせ、パニック状態のレオナに呟いた。
そんなことに気付きもしないアランはクスリと笑みを浮かべた。
ピートのような下品で不適ではなく、本当に小さく華麗に。
そこに子供らしさというものは無い。
「いーよ、僕は弓を使うんだろ?
どういうルールだ?」
自信ありげにピートを上から見下ろす。
答えを聞いたピートは満足そうに口の端をあげた。
そして、近くにある木を指差す。
「あの木…」
力なさ気にヒョロリとたっている枯れ木にアランは軽く首を捻った。
あんな木あったっけ?
存在感全く無し。
ヒュルル〜〜という効果音が合いそうな風がアランと木の間に吹く。
風が止むとピートは木から10メートル程後ろへ離れ、足元に線を一本ひいた。
フウッと一息つき、また笑みを浮かべる。
どこがかわいいってんだ。
「ヒサノ、じぃっと見ておけ。
これからの勉強になるぞ」
こそこそと草村に身を屈める。
アラン視線はそんなこと目にもくれず、ピートへ一直線だ。
「おいチビ、ファン様に選ばれたからって調子のってんじゃんねぇえぇぇそゴラァ!
一発絞めるぞ!!」
ピートの右後ろにいるヤンキーっぽい男の子がガンつけてくる。
…正直言って怖くない。
「そうよ、女の私だって教会に入った事ないのに!
むかつくのよ!!」
ピートの左後ろの女の子が黄色い声を発してキャンキャン喚く。
そこで、思い立ったようにピートがポンと両手を合わせた。
「おまえ弓もってんじゃねぇか!
…俺と勝負しろよ」
不適な笑みを浮かべてアランを鼻で笑う。
アランも負けじと相変わらずの仁王立ち。
その時、草村に身を潜めていたレオナはハッと顔を上げた。
あいつ矢持ってないじゃん!!
「レオナ…落ち着いて下さい…」
顔を軽く引きつらせ、パニック状態のレオナに呟いた。
そんなことに気付きもしないアランはクスリと笑みを浮かべた。
ピートのような下品で不適ではなく、本当に小さく華麗に。
そこに子供らしさというものは無い。
「いーよ、僕は弓を使うんだろ?
どういうルールだ?」
自信ありげにピートを上から見下ろす。
答えを聞いたピートは満足そうに口の端をあげた。
そして、近くにある木を指差す。
「あの木…」
力なさ気にヒョロリとたっている枯れ木にアランは軽く首を捻った。
あんな木あったっけ?
存在感全く無し。
ヒュルル〜〜という効果音が合いそうな風がアランと木の間に吹く。
風が止むとピートは木から10メートル程後ろへ離れ、足元に線を一本ひいた。
フウッと一息つき、また笑みを浮かべる。



