「…………なんか用?」



暗い暗い部屋に呼び出されたのはそれはそれは美しい女。

目の前に佇む不安げな表情のスノーリアと、……ベットの上で踏ん反り返ってこっちを睨む赤い少年。



女……リンはその姿に目を細めた。





「やだなーレオナったら、ベットに誘うんならもっとロマンチックな雰囲気にしなよー。
あ、もしかして趣味?誰かに見られるの好き?あ、ゴメン、アタシ受けじゃないからね、レオナとなら攻めが当たり前だしー」


「お前なに言ってんだ!!そんな趣味ねぇよッ!バーカ!!」



お気楽と危ない発言が混じり合った言葉に顔を真っ赤に染めながら言い返す。


いや、ホントにそんな趣味ないですから。



「ふーん、そんなこと言っちゃってーん。
実は生見たいんでしょ?正直に言っちゃいなヨ」


「お前一回逝ってこいよ!!」


「イったことあるよ?」


「そっちじゃねーよ馬鹿!!」









………この論争をただ聞くだけのスノーリアは本当に悲しそうに目を伏せた。






「で、本題はー?」



とても楽しかったらしいリンは上機嫌でやっとまともな言葉を発してくれた。


喚きに叫んでいたレオナはゼエゼエと息の乱れを整える。



「………じゃあ単刀直入に言うぞ…」


「どーぞー」



緊張感のない笑顔を振り撒いて、軽く頷いた。


























「………お前涙の石持ってんだろ…?」