「レオナ!!」
苦しみの中で耳にしたのは、聞き慣れた少女の声。
高くてキンキンうるさいくせに、
嫌いにはなれない声……。
「ヒサ、ノ……?」
息苦しさを飲み込んで、
痛みで引きつる瞼をこじ開けた。
そこには今まで見たことのないほど不安そうな表情をしている少女、ヒサノがいた。
その表情に驚きをうけ、痛くて重いはずの自分の瞼が自然に大きく開かれるのがわかる。
完全に目覚めたレオナを見た瞬間、ヒサノは眉を八の字にさせて顔をくしゃりと歪ませた。
「ぅ…っあぅぅ〜……ッ」
そしてそのきつく閉じられた瞼たからぼろぼろと大粒の涙が流れ出てきた。
「レオナぁッ!!」
かと思うと、ヒサノはそのくしゃくしゃな顔のまま呆然としているレオナに飛び付いた。
「ぅぉおっ!!」
「し、死んじゃうのかと、思ったぁッぅ、くッ
びっくりさせないでよぉお〜〜」
どうやらヒサノが顔をくしゃくしゃにして泣いている原因は自分…レオナにあるようだ。
だが、身に覚えがないレオナはぽかんと口を閉じることができない。
そんな間にもヒサノの涙はとどまることを知らず、ポタポタと黒いベッドにシミをつくった。
まだぼやける視界の中で、レオナは改めて部屋を見回す。
……………真っ黒。
いけないものを見てしまった気がしたので部屋のことは頭から削除した。
苦しみの中で耳にしたのは、聞き慣れた少女の声。
高くてキンキンうるさいくせに、
嫌いにはなれない声……。
「ヒサ、ノ……?」
息苦しさを飲み込んで、
痛みで引きつる瞼をこじ開けた。
そこには今まで見たことのないほど不安そうな表情をしている少女、ヒサノがいた。
その表情に驚きをうけ、痛くて重いはずの自分の瞼が自然に大きく開かれるのがわかる。
完全に目覚めたレオナを見た瞬間、ヒサノは眉を八の字にさせて顔をくしゃりと歪ませた。
「ぅ…っあぅぅ〜……ッ」
そしてそのきつく閉じられた瞼たからぼろぼろと大粒の涙が流れ出てきた。
「レオナぁッ!!」
かと思うと、ヒサノはそのくしゃくしゃな顔のまま呆然としているレオナに飛び付いた。
「ぅぉおっ!!」
「し、死んじゃうのかと、思ったぁッぅ、くッ
びっくりさせないでよぉお〜〜」
どうやらヒサノが顔をくしゃくしゃにして泣いている原因は自分…レオナにあるようだ。
だが、身に覚えがないレオナはぽかんと口を閉じることができない。
そんな間にもヒサノの涙はとどまることを知らず、ポタポタと黒いベッドにシミをつくった。
まだぼやける視界の中で、レオナは改めて部屋を見回す。
……………真っ黒。
いけないものを見てしまった気がしたので部屋のことは頭から削除した。



