ゴッドネス・ティア

それからは、今までとは比べものにならないくらいの、





頭痛。








痛い、



痛い、



やめてくれ…!






頭が割れそうだ。



本当に割れるんじゃないだろうか…。









すると、割れるような痛みと共に、



何かが頭に流れ込んで来た。




それはほんの一瞬の映像が通りすぎていくような速さで頭ではよく理解できない。


だが、これは………












…………誰かの記憶?






―――みんな大好きなのに、なんでバラバラになっちゃうのかな…。








また何かが、

ズキンとした痛み共に、

何か聞こえる。







―――…一人は寂しい、でも私は一人じゃなくっちゃ。



―――こんな私を愛してくれるの?じゃあ私はその倍以上愛してるから。










………なんだこれ。


知らない人の記憶。


一部一部の言葉や感情が、


頭の中にぐるぐると渦をまいて流れ込んでくる。


痛い………

痛い………



やめろ…………


やめて…………








―――どうしてかしら?他人と違うのってそんなにおかしいの?



やめろ。



―――どうして、どうしてこんなことに…!



やめてくれ。



―――殺してやる!皆殺しだ!死ね、おまえらみんな死んでしまえぇぇえッ!!



嫌だ………。



―――何も守れなかった。結局私の力は破壊しかできないの?









ああ、これは、



彼女の感情が、










憎悪が。