ゴッドネス・ティア

だが、そうゆっくりしているのもつかの間。


レオナの容態が変わった。












「…………レオナ…?」



ギュッと掴んでいる指に力が入ったかと思ったら、


その腕が急に震え出した。



「……ぅっ………が、はっ………」


「…っおいレオナ!!」



座っている場合じゃなかった。


レオナの体が震え出したと思えば、苦々しかった表情がさらに険しくなっていき、額やこめかみから脂汗がたれ、苦しいのかうめき声を途切れ途切れに発しながらカーディガンを掴んでいない方の手で自分の胸辺りの服を握っている。


息も絶え絶えで、息を吸う度大きく体が動く。






…………危ない。





医療には疎いスノーリアにもわかる。


なにかの発作なのだろうか……、


だが何故いきなり…?





だが、そんなことを考えている暇もなくて、


ただ苦しげに呻くレオナの手を握ってやるけとしかできない。

















「………ど、どうしたんですか?!」








そんな危機に現れたのは、



寝癖頭のままの、


彼女だった。