ゴッドネス・ティア

「ソ、ソフィリスィア！？
おまえどうしたんだ突然！！」


「どうしたもこうしたも祝いに来てやったんだよハーゲ！」


「………おまえ本当に腹立つな…」



いきなりやってきた銀髪美女は色気なんて微塵もない笑いでテリーの背中をバシリと殴る。


とてつもない鈍い音がしたのは聞かなかったことにしよう。



「ソフィリスィアちゃん忙しいのに大丈夫なの？」


「あー仕事？
そんなのかわいいアメリスのためなら長期休暇なんて当たり前だって☆」


「ちょ、ソフィリスィア…俺の祝いじゃないの？」



そんな会話をしながら当たり前のように家に入って来た。

ソフィリスィアを知らないレオナはまたしても会話についてきけない。

いつのまにか無意識に膨れっ面になっていた。



「あれー、リアとレオナじゃーん！
久しぶりだねー！」



しばらく母と父とテリーで雑談を楽しんでいた彼女がレオナとリアを見つけた瞬間嬉しそうにこちらへ向かって来た。

どう対応しようかと隣のお兄さんに尋ねようとしたが、……リアお兄さんはなんだか気分が優れないようだ。


ソフィリスィアと目が合った瞬間恐ろしい程青ざめ、心なしか座っている椅子ごと後退しているような気がする。



「き、貴様ソフィリスィア！
こっちに来るな！！」



見た瞬間わかるが、リアはソフィリスィアのことを相当嫌がっている様子。

だが彼女のほうはそんなこと知ったことかとリアとレオナの前に立ちはだかった。