「それくらいで痛いなんて言ってんじゃダメだなぁ。
もっと気合いをいれろ気合いを!」
「……………」
レオナは久しぶりにイライラした。
何故こんな30代半ばのおっさんと父が親友なのか、理由がわかった。
似てる、テンションが。
レオナは怒りと呆れをこめ、テリーを睨み上げた。
…………だがやっぱり気付いてない。
気付かれないこと程悲しいことはない、とレオナは思う。
そんなことを悶々と考えていると、
「ハァ…………ッ」
一つ、大きな溜息が耳に入った。
「父上もクラウスさんも調子に乗りすぎです。
レオナが困っているでしょう」
「…………!?」
先程までだんまりとテーブルに頬杖をついていたもう一人の男が呆れたように二人を見ていた。
なんと、この男だけは自分の心情に気付いていてくれたんだな、と感謝の意味をこめて熱い眼差しを送った。
「あーそうだったのか!
すまないなレオナ君。
少しはしゃぎすぎてしまったようだ」
「少しじゃないと思いますよ父上」
始終仏頂面のままだが、レオナはそのズバズバとした物言いに感激。
たしかこの男、リアといったか…。
「お兄さんありがとう!
大好き!!!!」
感謝と感激が混じり合いなんともいえない状態でまだ会って間もないリアという男に抱き着いた。
一瞬リアの体が強張ったような気がしたが、気のせいだろうか…。
もっと気合いをいれろ気合いを!」
「……………」
レオナは久しぶりにイライラした。
何故こんな30代半ばのおっさんと父が親友なのか、理由がわかった。
似てる、テンションが。
レオナは怒りと呆れをこめ、テリーを睨み上げた。
…………だがやっぱり気付いてない。
気付かれないこと程悲しいことはない、とレオナは思う。
そんなことを悶々と考えていると、
「ハァ…………ッ」
一つ、大きな溜息が耳に入った。
「父上もクラウスさんも調子に乗りすぎです。
レオナが困っているでしょう」
「…………!?」
先程までだんまりとテーブルに頬杖をついていたもう一人の男が呆れたように二人を見ていた。
なんと、この男だけは自分の心情に気付いていてくれたんだな、と感謝の意味をこめて熱い眼差しを送った。
「あーそうだったのか!
すまないなレオナ君。
少しはしゃぎすぎてしまったようだ」
「少しじゃないと思いますよ父上」
始終仏頂面のままだが、レオナはそのズバズバとした物言いに感激。
たしかこの男、リアといったか…。
「お兄さんありがとう!
大好き!!!!」
感謝と感激が混じり合いなんともいえない状態でまだ会って間もないリアという男に抱き着いた。
一瞬リアの体が強張ったような気がしたが、気のせいだろうか…。



