扉を開くと、誰かいた。
やっぱり木の香りが微かにする日の光で十分明るい室内のなか、長身の男が二人。
きっと先程父がペチャクチャと説明していた二人だろう。
いつもは自分と母が向かい合わせで食事や雑談を楽しんでいるリビングのテーブルに、待ちくたびれたようにだらりと腰かけていた。
どんだけ待たせたんだ、お父さん。
そんなふうに考えていた時、二人の男が同時にこちらを向いた。
「………クラウス…遅い」
「ごめんごめん!
つい会話に夢中になっちゃってさ」
「………………はぁ…」
二人のうちの一人が父に呆れたように呟いた。
おもしろいことに、その男性は頭に一本たりとも髪が見当たらない。
笑ってしまうというより、何故ないんだろうという不思議な気持ちのほうが幼いレオナは強かった。
そして……………
…………目が合ってしまった。
その険しい目つきの綺麗な白銀の瞳がギロリとこちらを向き、どう反応しようかともぞもぞと体を動かすが、目だけは離すことができない。
正直怖かった。
だが、男性はレオナを目でとらえた瞬間驚愕の表情を浮かべ、閉じていた口をパカッと開けた。
「レオナ君か………?!」
「ふぇぃ……?」
曖昧な返事が口から出ると男性は肯定だと思ったのか嬉しそうに目を輝かせた。
自分はこの男性を知らない。
けど男性は自分を知っている。
……どこかで会ったことなんてあったっけ?
やっぱり木の香りが微かにする日の光で十分明るい室内のなか、長身の男が二人。
きっと先程父がペチャクチャと説明していた二人だろう。
いつもは自分と母が向かい合わせで食事や雑談を楽しんでいるリビングのテーブルに、待ちくたびれたようにだらりと腰かけていた。
どんだけ待たせたんだ、お父さん。
そんなふうに考えていた時、二人の男が同時にこちらを向いた。
「………クラウス…遅い」
「ごめんごめん!
つい会話に夢中になっちゃってさ」
「………………はぁ…」
二人のうちの一人が父に呆れたように呟いた。
おもしろいことに、その男性は頭に一本たりとも髪が見当たらない。
笑ってしまうというより、何故ないんだろうという不思議な気持ちのほうが幼いレオナは強かった。
そして……………
…………目が合ってしまった。
その険しい目つきの綺麗な白銀の瞳がギロリとこちらを向き、どう反応しようかともぞもぞと体を動かすが、目だけは離すことができない。
正直怖かった。
だが、男性はレオナを目でとらえた瞬間驚愕の表情を浮かべ、閉じていた口をパカッと開けた。
「レオナ君か………?!」
「ふぇぃ……?」
曖昧な返事が口から出ると男性は肯定だと思ったのか嬉しそうに目を輝かせた。
自分はこの男性を知らない。
けど男性は自分を知っている。
……どこかで会ったことなんてあったっけ?



