三人で仲良く手を繋ぎ、微かに自然の香りがする木造の我が家の庭へ足を入れた。
母は花が好きだからかその季節にあった花をよく植える。
そのせいか、我が家に自然の色が絶えることがない。
茶色くなった葉っぱが、ひらひらと舞い落ちてきた。
庭はこの季節によく咲く白い花と淡い紅色の花があちこちに植えられている。
母は白と赤が好きだ。
理由は知らないがその好みのせいか我が家には白と赤が自然と多くなる。
「二人とも家で待たせてあるから、中にいるよ」
「え、中で待たせてたの?
待たせちゃダメじゃない…」
「あは…つい家族団欒が楽しくて…」
「……もう…」
ムゥッと顔をしかめた母を見て焦ったのか、父は苦笑いをつくる。
だがそんなにすぐに母は怒りはしないので困ったように笑みを浮かべた。
「早く行きましょ。
私も久しぶりだしちゃんと挨拶しないと…」
ポカポカと日が照って先程まで自分と母で雑談していた丘とは比べものにならないくらい温かい。
ふわふわとすり感覚に酔いしれていると、もう家の玄関前に来ていた。
母はニコリと自分に微笑むと、扉の取っ手に手をかける。
そしてガチャリ、と音を起てて扉を開いた。
「遅くなってごめんなさいね。
テリー、リア……」
母は花が好きだからかその季節にあった花をよく植える。
そのせいか、我が家に自然の色が絶えることがない。
茶色くなった葉っぱが、ひらひらと舞い落ちてきた。
庭はこの季節によく咲く白い花と淡い紅色の花があちこちに植えられている。
母は白と赤が好きだ。
理由は知らないがその好みのせいか我が家には白と赤が自然と多くなる。
「二人とも家で待たせてあるから、中にいるよ」
「え、中で待たせてたの?
待たせちゃダメじゃない…」
「あは…つい家族団欒が楽しくて…」
「……もう…」
ムゥッと顔をしかめた母を見て焦ったのか、父は苦笑いをつくる。
だがそんなにすぐに母は怒りはしないので困ったように笑みを浮かべた。
「早く行きましょ。
私も久しぶりだしちゃんと挨拶しないと…」
ポカポカと日が照って先程まで自分と母で雑談していた丘とは比べものにならないくらい温かい。
ふわふわとすり感覚に酔いしれていると、もう家の玄関前に来ていた。
母はニコリと自分に微笑むと、扉の取っ手に手をかける。
そしてガチャリ、と音を起てて扉を開いた。
「遅くなってごめんなさいね。
テリー、リア……」



