少女の可憐な…少女のくせに意外に低い声が広間に響くと、カッと少女は眩しい光に包まれた。
眩しくて目をつむると、……なんだか体が軽くなったような気がする。
光はだんだんと弱まり、小さくなっていく。
そして、目を開けて、最初に見たものは…
「ぐ……っくそ………ッ!!」
自分の腹の上にまたがっているスーの呻き声と、
……何故か、両手が氷に包まれているスー。
急な展開にレオナは目を丸くした。
だが、これは好機。
運がこちらにまわってきた。
このチャンスを逃してはならないと、レオナは早速スーから逃れようと重たい体を引きずって這い出した。
だが、思うように体が動かない。
氷から逃れようと必死に引きはがしているスーを突き飛ばそうかとも思ったが、……それもままならない。
しかも、スーにえぐられた首からおびただしい量の血が流れ出て、頭も朦朧として、もう何も考えられない。
やっと氷から解放されたスーは意識朦朧で倒れ伏しているレオナを見ると、実は近くにあったレオナの剣を手に取った。
………刺し殺す気だ。
もはや抵抗をする術を持たないレオナに、鋭い刃が振り下ろされる。
それをしかと見ている少女…サロナはカッと目を見開いた。
それと同時にサロナを包む光も輝きを増した。
「そやつに触るなッ!!!」
サロナの杖…ギョルロッドの目から、太い太い氷柱が踊りでてきた。
それは真っ直ぐと進み、氷柱が通った道は遠慮なく氷が張り巡らされる。
向かう先は、…スー。
「ぐぁっ!!!」
氷柱はスーへそのまま直撃し、スーを大木へぶっ飛ばした。
だが、スーはクルリと方向転換し、無事着地する。
スーをぶっ飛ばした氷柱も方向転換し、今度はほとんど眠りかけているレオナへ向かい、まるでレオナを守るかのように彼の頭上をぐるぐると円をかく。
その氷柱の姿は、
…………竜だった。
眩しくて目をつむると、……なんだか体が軽くなったような気がする。
光はだんだんと弱まり、小さくなっていく。
そして、目を開けて、最初に見たものは…
「ぐ……っくそ………ッ!!」
自分の腹の上にまたがっているスーの呻き声と、
……何故か、両手が氷に包まれているスー。
急な展開にレオナは目を丸くした。
だが、これは好機。
運がこちらにまわってきた。
このチャンスを逃してはならないと、レオナは早速スーから逃れようと重たい体を引きずって這い出した。
だが、思うように体が動かない。
氷から逃れようと必死に引きはがしているスーを突き飛ばそうかとも思ったが、……それもままならない。
しかも、スーにえぐられた首からおびただしい量の血が流れ出て、頭も朦朧として、もう何も考えられない。
やっと氷から解放されたスーは意識朦朧で倒れ伏しているレオナを見ると、実は近くにあったレオナの剣を手に取った。
………刺し殺す気だ。
もはや抵抗をする術を持たないレオナに、鋭い刃が振り下ろされる。
それをしかと見ている少女…サロナはカッと目を見開いた。
それと同時にサロナを包む光も輝きを増した。
「そやつに触るなッ!!!」
サロナの杖…ギョルロッドの目から、太い太い氷柱が踊りでてきた。
それは真っ直ぐと進み、氷柱が通った道は遠慮なく氷が張り巡らされる。
向かう先は、…スー。
「ぐぁっ!!!」
氷柱はスーへそのまま直撃し、スーを大木へぶっ飛ばした。
だが、スーはクルリと方向転換し、無事着地する。
スーをぶっ飛ばした氷柱も方向転換し、今度はほとんど眠りかけているレオナへ向かい、まるでレオナを守るかのように彼の頭上をぐるぐると円をかく。
その氷柱の姿は、
…………竜だった。



