「あたし達は別に差別なんかしないけど…。
………あたし達にとって人間は哀れみの対称だよ…」
「うん、リリオだってヒュネットにぎりぎりで勝ったんだ。
あちら側の国王が事故で亡くなってね、……それがなかったら今頃リュンマ達も負け犬呼ばわりされてたかもしれないし…。
だからリュンマ達国王騎士は差別全面禁止してるんだ。」
先輩二人は悲しげに笑みをつくった。
人間の女性に哀れみの目を向けながら…
「俺だって差別はやだし…」
「巫女は差別なんてしません!」
「ぼ、僕だって!!」
「それなら私も」
最後のシャランはどっちでもいいみたいなオーラを放っていたが、それを除いて皆とても強い目をしている。
それを見て、スノーリアは目を伏せ、笑みをつくった。
「………ならいい」
その笑みを見て、ヒサノは温かい気持ちになった。
きっと彼はとても優しい人なんだ。
優しい反面、とても厳しくて、冷たく見えるだけで…
本当は一番、みんなを大切に想っているのだと。
………あたし達にとって人間は哀れみの対称だよ…」
「うん、リリオだってヒュネットにぎりぎりで勝ったんだ。
あちら側の国王が事故で亡くなってね、……それがなかったら今頃リュンマ達も負け犬呼ばわりされてたかもしれないし…。
だからリュンマ達国王騎士は差別全面禁止してるんだ。」
先輩二人は悲しげに笑みをつくった。
人間の女性に哀れみの目を向けながら…
「俺だって差別はやだし…」
「巫女は差別なんてしません!」
「ぼ、僕だって!!」
「それなら私も」
最後のシャランはどっちでもいいみたいなオーラを放っていたが、それを除いて皆とても強い目をしている。
それを見て、スノーリアは目を伏せ、笑みをつくった。
「………ならいい」
その笑みを見て、ヒサノは温かい気持ちになった。
きっと彼はとても優しい人なんだ。
優しい反面、とても厳しくて、冷たく見えるだけで…
本当は一番、みんなを大切に想っているのだと。



