ゴッドネス・ティア

スーが気付いたときにはもう遅く、根は我先にと次々とスーに絡み付く。



「くそっ!離せ!!」



片手で出来るだけ根を切り落とそうと必死にもがくスー。



「今のうちに行けル・メイ!!」


「了解!」



サロナの後ろで大人しく見ていたル・メイは、双剣を構え、スーへ向かう。

根を伝い、そして双剣を振り上げる。



「チッ!!」












キィンッ!!



「…ふさいだぞ」



スーは両の双剣を器用にふさいだ。

だがその瞬間、安心したのか微かな隙ができた。


それを素早く察したル・メイはナイフに持ち替え、スーから跳び離れる。


ル・メイはどちらかといえば遠距離タイプ。

近距離も出来ないことはないがはやり遠距離の方が慣れていた。


そして、スーから距離をあけたル・メイは……





















スーの首目掛けてナイフを放った。




それは迷いなく獲物へ突っ切る。

スーは素早くそれを避けようとするが根に絡まれてうまく動けない。


ナイフが勢いよく迫って来た。
















ドスッ!!