「……い……あ…亜依!」


ん…。

声が聞こえる。



あれ颯音は…?



どこ行ったんだろ…。




「亜依!いい加減起きないと遅刻しちゃうわよ?」


「ん…お母さん?遅刻……って!今何時っ!?」



私は被っていた布団をまくりあげ、ベッドの隣に立っているお母さんに聞いた。



そうだ。

私、今日から学校だった。


今日から華の女子高生♪



なんて言ってる場合じゃないよ…。





「もうすぐ8時半になるかな」


「うぇっ!!??う、嘘!ヤバイ!」


「何回も起こしてるのに起きないから…」