ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ・・・・!


「だあああああ!うっせええええええ!」


ポチッ。  ダンッ・・・・ボスッ。


ピピピピピピピピ・・・・・・・・・・・・・・


バタン!どたん!


「お嬢様、起きる時間ですっ!」


「学校に遅刻してはなりません!」


「え、起きたくない。」


「ダメです。遅刻しては私どもがご主人様や奥様に怒られます・・・。」


「ん・・・・はいはい、わかりました・・・・って今何時?」


「7時30分でございます。」


「やっばあああああああ!?」



急いでアタシは起き上がり、制服に着替える。いつも通り着崩した。



アタシの名前は、遠山明穂(とおやまあきほ)。実は、遠山財閥のお嬢様なんだ。



アタシは、そのお嬢様な割に男勝り。皆にはあきれられてるけど、関係ないっしょ。



ふあああーーー。眠い目をこすりこすり、アタシは階段を下りる。



すると、同じ高校の制服を着た、お兄様、遠山准(とおやまじゅん)とお母様、
遠山晶乃(とやまあきの)が座って朝ごはんを食べていた。



「よう、お寝坊さん。」



「遅かったわねぇ。」



「だっ、////黙れ・・・。」



アタシはぶっきらぼうに言い、とりあえず腹に飯を流し込む。



早くいかないと・・・・雪崩に合う。



「行ってきます。」



「あら、もういっちゃうのね。」



「行ってら。」



アタシは、車に乗り込み、校門を目指した。



途中で、ある家の前に止まる。



「おっはよぉー。」



ニコニコ笑顔で乗ってきたそいつは、アタシの心友、山畑千尋(やまたけちひろ)だ。



「おは。」



アタシも作り笑いを礼儀程度に返す。



「あーん、もぉー、適当だなぁ。」



ぷぅっと頬を膨らませる千尋は可愛かった。