「ただいま。」

玄関を開けるとココが走ってきた

「ココただいまぁ~。」

『にゃぁ~』

ココを抱いてリビングに行くと
携帯が鳴ったお母さんからだった

“結華へ”
ごめんなさい。
帰りが遅くなります。
きちんとご飯食べて先に寝ててね。

最近仕事が忙しいようで帰りが遅い。


「ココご飯何にしようか……。」

今日1日の出来事が夢のように思えた

夢だとしたらさめて欲しくない。


「裕平さんとつきあったんだ………。
付き合うってなにすればいいのかな?」


誰かと付き合うなんて初めてだ。
秋那や明莉から惚気話を聞いてたけど
2人のように出来る自信がない……。


とりあえず送って貰ったんだし
お礼しなきゃ。

「でもお礼ってなにすればいいの………」

まずmailを送ることにした

“裕平さんへ”
今日はありがとう。
突然告白してごめんなさい。

…送信。

1時間かけて考えたが
なんとも可愛げのない内容だった

返信が返ってこなかったらどうしよう

迷惑だったらどうしよう

マイナスな事で頭が一杯になった

ーーーーーー

お風呂からあがって勉強をするため
机に座る。

時間を確かめるため携帯をみると
mailが来ていた。

…裕平さんからだ
もしかしたら図書室での事を
なかったことにして欲しいとかかなぁ…

そぉ思うと見たくなかった。

意を決して見てみると

“結華へ”
突然の告白ありがとう。
明日からのテスト頑張れよ。

…好きな人からmailが来るって
こんなに嬉しいんだ…
返信した方が…いいよね……

“裕平さんへ”
裕平さんも無理しないように
頑張ってね。

…送信。

携帯を置きテスト勉強をした。