2人の声が聞こえなくなってから
先生と2人きりなのだと思い出した
先生は隣に座った
「おい。歴史どこがわからないんだ?」
「えっと…。あの……。」
普通に話そうとしてるのに
言葉がうまく出せなくて顔が熱くなって
胸がドキドキした
「お前また顔赤いぞ?どうした?」
先生は顔を覗き込んで
「まさかお前俺に惚れたのか?」
「っっ!!?!?」
真剣な顔をして聞かれ
違うと言おうとした
「す、好きですっっ!!!!」
自分でもなにを言っているのか驚いた
パニックになってると
「すまぬ。」
静かに謝られた
「俺とお前は先生と生徒だ。
それに今は学校の事で手一杯だから
お前の気持ちには答えられない。
それに今のお前の気持ちは気のせいだ。
暫くすれば忘れるさ。」
なんとも思っていなかったはずなのに
“好き”と言って先生に謝られたら
とても悲しくなった
気を抜けば泣いてしまいそうで
必死にこらえた。
泣きそうなのをさとられないように
「好きだなんて冗談に決まってるじゃん
私が寝癖星人を好きになるなんて
あるはずないでしょ。」
笑いながら言った
「だよな。ビックリしたぞ。」
さっきまでの真面目な顔から
いつもの笑顔に変わったのを見て安心した
でも胸がズキズキとして息苦しかった
少し気まずい雰囲気になったが
またいつものように接してくれた。
それで少し救われたような気がした。
「今の説明でも分からなかったか?」
「ううん。
今までで一番わかりやすかった。
さすが先生。」
「だろぉ。俺様の教え方は最強だ。」
「先生俺様なんて言うんだ。
ちょっと意外。」
「なんだと?今日のお前の方が意外だった授業中のあの変な返事。
お前天然だろ。」
「明莉と秋那にも同じ事言われた。」
少し頬を膨らますと
「拗ねるな。子どもみたいだぞ。」
そぉ言いながら頭を撫でた
初めて頭を撫でられで嬉しくなって
思わず抱きついてしまった
抱きついてから我に返り
さっき振られたことを思い出して
離れようとしたが離れられなかった
「先生?」
「すまん。少しだけこのままさせてくれ」
「先生私先生のことが好きなんだよ?」
「わかってる。」
「先生と生徒だからダメなんでしょ?
学校の事で手一杯なんでしょ?」
「………。」
「こんな事されたら諦められなくなる。」
「諦められなくていい。」
「えっ…?」
そぉ言うと先生は私から離れ
「学校では生徒と先生だ。
学校外でも人の目があるから
会ったり出来ないかも知れない。
それでもいいとお前が思うなら
俺と付き合ってくれ。」
ついさっき告白して振られた相手に
今度は私が告白されてる
頭の中が破裂しそうなくらいだった
「返事は?」
先生は真剣な顔で聞いた
「はい。」
こんな答え方で良かったのか考えてると
「結華好きだ。」
初めて異性から名前で呼ばれて
初めて“好き”だと言われた
凄く嬉しかったが凄く照れくさかった
俯くと頬に手をあてられ
「お前はどうなんだ?」
「どうなんだってなにが?」
「お前さぁ…。天然だ。」
「だから天然じゃなぃっ……」
言い終わる前に頬に何かが触れた
頬にキスされたのだと理解するまで
時間がかかったが
顔が暑くなるのに
時間はかからなかった
「なっ、なにするんですか!?!?」
「さぁ~。なんでしょう?
で、お前は俺様の事どう思ってるんだ?」
「先生の事?……好きですょ……」
「今2人なんだし一応
付き合ってるんだから名前で呼べよ。」
「岡本?」
「なんで名字なんだょ。
普通下の名前だろ。だからお前は………」
「裕平さん」
名前を呼んだ瞬間裕平は固まった
「どうしたの裕平さん?」
「なんもねぇよ。」
その反応が面白くて可愛いと思った
さっきまでの強気な姿ではなく
子犬のような感じだった
裕平の座っている椅子の隣に座り
名前を呼びながら顔を覗いた
「裕平さん」
返事はないが少し口元が緩んでいた
「裕平さん?」
呼びながら頬を指でつついた
「裕平さんのほっぺた気持ちいい」
つつくのが楽しくなってずっとしてると
つついていた手を握られた
固まっていると頬をつままれた
「痛っっ。」
「お仕置きだ。」
「先生ってドSでしょ?」
「まぁな。」
話をしているうちに
秋那の声が聞こえてきた
離れなきゃいけないのに
離れたくなかった
「結華後で進路室に来い。」
「えっ?なんで?」
「連絡先知らないだろ?」
「うん。」
話しているうちにドアが開く音が聞こえた
急いで椅子に座りなおした
「疲れたぁ~。」
秋那は椅子に腰掛けながら話す
「森田先生問題20問解終わらないと
帰っちゃダメって言うんだょ…。
頭パンクするかと思った……。」
「お疲れ様。チョコ食べる?」
鞄から取り出して秋那に渡すと
「ありがとぉ…。これで生き返る…。」
「オーバーだな。俺にもくれ。」
裕平はいつもの先生に戻っていた
「えぇ…。先生にはあげない。」
「なんでだょ。勉強教えただろ?」
「先生の教え方が悪かったんじゃない?」
3人で話してると明莉が戻ってきた
「楽しそぅ~。仲間にいれて。」
「俺そろそろ部活見に行かないと。
杉本帰りに進路室に寄るの忘れるなよ。」
「わかりました。」
ーーーーーーー
裕平が部活に行って10分過ぎたこと
司書の先生が戻ってきた
『そろそろ閉めるょ。』
「「「はぁい。先生またね~。」」」
『また明日ね。』
靴箱につき時計を見ると5時45分だった
「6時前だね…。」
「私そろそろ帰らなきゃ…。」
「私も…。」
靴を履き替え進路室に向かった
進路室の前で2人と別れた
「2-Aの杉本です。岡本先生いますか?」
『岡本先生なら部活見に行ってるょ。
どうした?』
奥の方から石澤先生が顔を見せた
「テスト範囲の紙を貰いに来たんです。」
『あぁ~。じゃぁ分かんないや。
そこに座って待っとけば?』
「そうします。」
鞄から本を出し読み始めた
『お先に失礼します。結華明日ね。』
「さようなら。」
石澤先生と入れかわりに
森田先生が入ってきた
『杉本さんどうしたの?』
「岡本先生待ってるんです。」
『そうなんだ。お茶でも飲んで待つ?』
「いいですよ。」
『そんな事言わずに僕に付き合ってよ。』
森田先生は言いながらお茶を出してくれた
向かい合わせに座って話しをした
『6時過ぎてるけど
お家の方心配されない?』
「遅くなるって連絡してあるから
大丈夫です。」
『ならよかった。』
森田先生から謎なぞを教えて貰ったり
二学期にある体育祭の話をしていると
内線が鳴った
『ちょっとごめんね。
はい。進路室森田です……』
先生が電話に出ている間
謎なぞの答えを考えてると
『杉本さんごめん。少し外します。
でもここで待ってて良いからね。』
「わかりました。」
『ごめんなさいね。』
森田先生が進路室から出ようとすると
裕平が戻ってきた
『杉本さんさっきの謎なぞの答え
岡本先生から教えて貰って。
岡本先生も答え知ってるから。』
「謎なぞって?どれですか?」
『太郎くんが病院に行って……のやつ。』
「あぁ~。分かりました。」
『じゃぁ岡本先生お願いします。
杉本さんまた。』
「はい。また明日。」
森田先生は早口で話し終えると
小走りでどこかえ行った。
「すまん。待たせた。」
裕平はいつものスーツ姿ではなく
ジャージにTシャツだった
見なれない格好だったからか
ドキドキした
「別にいいですよ。」
「なんな冷たいな。とりあえずこっち来い
今携帯持ってるか?」
「持ってるけど?」
ポケットから携帯を出しながら答えると
「赤外線で連絡先教えるから。」
引き出しから携帯を出した
「俺が先に送るから。」
“受信完了”
「じゃぁ次結華の教えろ。」
“送信完了”
「いつでも連絡してきて良いからな。
結華歩きか?」
「うん。そうだよ?」
「家どっち方面だ?」
「運動公園のある方。」
「俺ん家と方向同じじゃん。
俺ももぉ帰るから先に歩いとけ
途中で乗せて送っていくから。」
「いいの?」
「もちろん。じゃぁまた後で」
一緒に校舎を出て怪しまれないように
「先生また明日ね。」
「気つけて帰れよ。」
下校の挨拶をした。
正門から出て歩いていると
5分もしないうちに裕平の車が追いついた
「早く乗れ。」
家族以外の車に乗るのは初めてで緊張した
「お邪魔します。」
「どうぞ。」
いつ着替えたのかラフな格好から
スーツ姿に戻っていた。
「いつ着替えたの?」
「さっき結華と別れてから車の中で。」
車の中で着替えたにしては
きちんと着ていた。
「家どこだ?」
「次の角を左に曲がったとこ。
親に見られたらマズいからここでいいよ。
せ、…裕平さんありがとう。」
「気つけろよ。
結華また明日な。」
先生と2人きりなのだと思い出した
先生は隣に座った
「おい。歴史どこがわからないんだ?」
「えっと…。あの……。」
普通に話そうとしてるのに
言葉がうまく出せなくて顔が熱くなって
胸がドキドキした
「お前また顔赤いぞ?どうした?」
先生は顔を覗き込んで
「まさかお前俺に惚れたのか?」
「っっ!!?!?」
真剣な顔をして聞かれ
違うと言おうとした
「す、好きですっっ!!!!」
自分でもなにを言っているのか驚いた
パニックになってると
「すまぬ。」
静かに謝られた
「俺とお前は先生と生徒だ。
それに今は学校の事で手一杯だから
お前の気持ちには答えられない。
それに今のお前の気持ちは気のせいだ。
暫くすれば忘れるさ。」
なんとも思っていなかったはずなのに
“好き”と言って先生に謝られたら
とても悲しくなった
気を抜けば泣いてしまいそうで
必死にこらえた。
泣きそうなのをさとられないように
「好きだなんて冗談に決まってるじゃん
私が寝癖星人を好きになるなんて
あるはずないでしょ。」
笑いながら言った
「だよな。ビックリしたぞ。」
さっきまでの真面目な顔から
いつもの笑顔に変わったのを見て安心した
でも胸がズキズキとして息苦しかった
少し気まずい雰囲気になったが
またいつものように接してくれた。
それで少し救われたような気がした。
「今の説明でも分からなかったか?」
「ううん。
今までで一番わかりやすかった。
さすが先生。」
「だろぉ。俺様の教え方は最強だ。」
「先生俺様なんて言うんだ。
ちょっと意外。」
「なんだと?今日のお前の方が意外だった授業中のあの変な返事。
お前天然だろ。」
「明莉と秋那にも同じ事言われた。」
少し頬を膨らますと
「拗ねるな。子どもみたいだぞ。」
そぉ言いながら頭を撫でた
初めて頭を撫でられで嬉しくなって
思わず抱きついてしまった
抱きついてから我に返り
さっき振られたことを思い出して
離れようとしたが離れられなかった
「先生?」
「すまん。少しだけこのままさせてくれ」
「先生私先生のことが好きなんだよ?」
「わかってる。」
「先生と生徒だからダメなんでしょ?
学校の事で手一杯なんでしょ?」
「………。」
「こんな事されたら諦められなくなる。」
「諦められなくていい。」
「えっ…?」
そぉ言うと先生は私から離れ
「学校では生徒と先生だ。
学校外でも人の目があるから
会ったり出来ないかも知れない。
それでもいいとお前が思うなら
俺と付き合ってくれ。」
ついさっき告白して振られた相手に
今度は私が告白されてる
頭の中が破裂しそうなくらいだった
「返事は?」
先生は真剣な顔で聞いた
「はい。」
こんな答え方で良かったのか考えてると
「結華好きだ。」
初めて異性から名前で呼ばれて
初めて“好き”だと言われた
凄く嬉しかったが凄く照れくさかった
俯くと頬に手をあてられ
「お前はどうなんだ?」
「どうなんだってなにが?」
「お前さぁ…。天然だ。」
「だから天然じゃなぃっ……」
言い終わる前に頬に何かが触れた
頬にキスされたのだと理解するまで
時間がかかったが
顔が暑くなるのに
時間はかからなかった
「なっ、なにするんですか!?!?」
「さぁ~。なんでしょう?
で、お前は俺様の事どう思ってるんだ?」
「先生の事?……好きですょ……」
「今2人なんだし一応
付き合ってるんだから名前で呼べよ。」
「岡本?」
「なんで名字なんだょ。
普通下の名前だろ。だからお前は………」
「裕平さん」
名前を呼んだ瞬間裕平は固まった
「どうしたの裕平さん?」
「なんもねぇよ。」
その反応が面白くて可愛いと思った
さっきまでの強気な姿ではなく
子犬のような感じだった
裕平の座っている椅子の隣に座り
名前を呼びながら顔を覗いた
「裕平さん」
返事はないが少し口元が緩んでいた
「裕平さん?」
呼びながら頬を指でつついた
「裕平さんのほっぺた気持ちいい」
つつくのが楽しくなってずっとしてると
つついていた手を握られた
固まっていると頬をつままれた
「痛っっ。」
「お仕置きだ。」
「先生ってドSでしょ?」
「まぁな。」
話をしているうちに
秋那の声が聞こえてきた
離れなきゃいけないのに
離れたくなかった
「結華後で進路室に来い。」
「えっ?なんで?」
「連絡先知らないだろ?」
「うん。」
話しているうちにドアが開く音が聞こえた
急いで椅子に座りなおした
「疲れたぁ~。」
秋那は椅子に腰掛けながら話す
「森田先生問題20問解終わらないと
帰っちゃダメって言うんだょ…。
頭パンクするかと思った……。」
「お疲れ様。チョコ食べる?」
鞄から取り出して秋那に渡すと
「ありがとぉ…。これで生き返る…。」
「オーバーだな。俺にもくれ。」
裕平はいつもの先生に戻っていた
「えぇ…。先生にはあげない。」
「なんでだょ。勉強教えただろ?」
「先生の教え方が悪かったんじゃない?」
3人で話してると明莉が戻ってきた
「楽しそぅ~。仲間にいれて。」
「俺そろそろ部活見に行かないと。
杉本帰りに進路室に寄るの忘れるなよ。」
「わかりました。」
ーーーーーーー
裕平が部活に行って10分過ぎたこと
司書の先生が戻ってきた
『そろそろ閉めるょ。』
「「「はぁい。先生またね~。」」」
『また明日ね。』
靴箱につき時計を見ると5時45分だった
「6時前だね…。」
「私そろそろ帰らなきゃ…。」
「私も…。」
靴を履き替え進路室に向かった
進路室の前で2人と別れた
「2-Aの杉本です。岡本先生いますか?」
『岡本先生なら部活見に行ってるょ。
どうした?』
奥の方から石澤先生が顔を見せた
「テスト範囲の紙を貰いに来たんです。」
『あぁ~。じゃぁ分かんないや。
そこに座って待っとけば?』
「そうします。」
鞄から本を出し読み始めた
『お先に失礼します。結華明日ね。』
「さようなら。」
石澤先生と入れかわりに
森田先生が入ってきた
『杉本さんどうしたの?』
「岡本先生待ってるんです。」
『そうなんだ。お茶でも飲んで待つ?』
「いいですよ。」
『そんな事言わずに僕に付き合ってよ。』
森田先生は言いながらお茶を出してくれた
向かい合わせに座って話しをした
『6時過ぎてるけど
お家の方心配されない?』
「遅くなるって連絡してあるから
大丈夫です。」
『ならよかった。』
森田先生から謎なぞを教えて貰ったり
二学期にある体育祭の話をしていると
内線が鳴った
『ちょっとごめんね。
はい。進路室森田です……』
先生が電話に出ている間
謎なぞの答えを考えてると
『杉本さんごめん。少し外します。
でもここで待ってて良いからね。』
「わかりました。」
『ごめんなさいね。』
森田先生が進路室から出ようとすると
裕平が戻ってきた
『杉本さんさっきの謎なぞの答え
岡本先生から教えて貰って。
岡本先生も答え知ってるから。』
「謎なぞって?どれですか?」
『太郎くんが病院に行って……のやつ。』
「あぁ~。分かりました。」
『じゃぁ岡本先生お願いします。
杉本さんまた。』
「はい。また明日。」
森田先生は早口で話し終えると
小走りでどこかえ行った。
「すまん。待たせた。」
裕平はいつものスーツ姿ではなく
ジャージにTシャツだった
見なれない格好だったからか
ドキドキした
「別にいいですよ。」
「なんな冷たいな。とりあえずこっち来い
今携帯持ってるか?」
「持ってるけど?」
ポケットから携帯を出しながら答えると
「赤外線で連絡先教えるから。」
引き出しから携帯を出した
「俺が先に送るから。」
“受信完了”
「じゃぁ次結華の教えろ。」
“送信完了”
「いつでも連絡してきて良いからな。
結華歩きか?」
「うん。そうだよ?」
「家どっち方面だ?」
「運動公園のある方。」
「俺ん家と方向同じじゃん。
俺ももぉ帰るから先に歩いとけ
途中で乗せて送っていくから。」
「いいの?」
「もちろん。じゃぁまた後で」
一緒に校舎を出て怪しまれないように
「先生また明日ね。」
「気つけて帰れよ。」
下校の挨拶をした。
正門から出て歩いていると
5分もしないうちに裕平の車が追いついた
「早く乗れ。」
家族以外の車に乗るのは初めてで緊張した
「お邪魔します。」
「どうぞ。」
いつ着替えたのかラフな格好から
スーツ姿に戻っていた。
「いつ着替えたの?」
「さっき結華と別れてから車の中で。」
車の中で着替えたにしては
きちんと着ていた。
「家どこだ?」
「次の角を左に曲がったとこ。
親に見られたらマズいからここでいいよ。
せ、…裕平さんありがとう。」
「気つけろよ。
結華また明日な。」
