「裕平さんモール通り過ぎちゃったょ?」
裕平の車は高速に向かっていた
「知り合いに見られたらまずいだろ。
だから隣町のモールに向かう。」
「そうだね。」
裕平に悪いことしなような気がして
落ち込んでると
「隣町のモール行ってみたいと
思ってたから楽しみだな。」
「うん。どんなのがあるんだろうね。」
さっきまで落ち込んでいたはずなのに
気分が良くなった。
裕平はちょこちょこと横を向いていた
「どうしたの?」
「お前がいつ寝るかのチェックをな。」
「なっ。もぉ寝ませんょ!!」
「とか言ってて寝るんだろ。」
裕平が笑いながら話す一方
結華はばつの悪そうに外を眺めていた
「そうだ。だったらしりとりしようよ。」
「しりとり?」
「うん。そしたら裕平さんも
暇にならないでしょ?
それに私が起きてるか
いちいち見なくても分かるし。」
