「9時までに帰らんと
いけないから急ぐぞ。」

「…うん。なに買うの?」

「日用品だ。はじめに洋服買いに行くぞ」


服を見に行く

「俺ここで待ってるから
出かける時着るのと部屋着と下着と靴
その他いいなと思ったのは持っとけ。
結華何色が好きだ?」

「桜色と緑と水色とかかな‥…。」

「わかった。」


言うと裕平はどこかへ行った。


ーーーー

「全部見たか?」

「うん。でもどうするの?」

「そのうち分かる。買ってくるから貸せ」

「えっ。でも‥…」

「なんだ」

選んだものには下着も入っている

「下着が‥…」

「なら買ってこい。」

財布を差しだし言われ
レジに行き会計をする。

「買ってきたよ。」

「まだ足りないな。もう一件行くぞ。」


その後も何件か行ってから車に戻ると
大きな袋から小さな袋がたくさんあった。



「8時か。なんとか間に合うな。」

「なにに間に合うの?」

「帰れば分かる。」


裕平の家に帰り着き荷物をおろし
片付けているとチャイムが鳴った。

「はい。」

『お届け物です。』

裕平は届け物を取りに行った。

「こっちにお願いします。」

配達の人がタンスを持ってきて置くと
帰って行った。

「結華の服これに入れろ。」

今きたばかりのタンスを叩きながら言う

「裕平さんなんでこんなに
買い物したの?」

「なんでって泊まりに来る度
服とか持ってくるの面倒だから。」

面倒って…

「裕平さんの部屋なのに雰囲気が
女の子の部屋みたくなってるよ?」

「それでいいんだよ。
週末は俺と結華の部屋になるんだから。」

…?

「今なんて?」

「平日まで泊まらせる訳にはいかんが
週末と長期休みの時に
いつでも泊まりに来れるための準備だ。」

「…ぁ。ありがとう。」

「気にするな。俺風呂入ってくるから
その間に服をなおしとけ。」

「うん。」

服をタンスになおし終わり机の上をみると
メモがあった

…なんだろ

“結華へ”
お前の好みに合うかは分からんが
布団とかも買っておいた。
これからは来たいときにいつでも来い。


「読んだか。」

「…。」

頷くとお風呂からあがった裕平が
合い鍵を渡してくれた。

「お前も風呂入ってこい。…しまった。
シャンプーの事を忘れてた。
買ってくるからなに使ってるのか教えろ」

「ノンシリコンで水色のボトルのやつ。」

「わかった。すぐ買ってくるから
待ってろ。」

…ネクタイ買って良かったかも。

ネクタイをソファーの上に置き
裕平が帰ってくるのを待った。

「これであってるか?」

袋をみる

「違うけど今の使い切ったら
これ買おうと思ってたのだょ。
コンディショナーと
トリートメントも買ったの?」

「あぁ。店員にすすめられたから。」

断れなかったんだ…

「ありがとう。早速使わせて貰います。」

着替えと裕平の買ってきた袋を持って
浴室に向かう

「あっ。ソファーの上のみてね。」

「なにがあるんだ?」

質問されてる間にドアを閉める

…喜んでくれるかな。


裕平が買ってくれたので髪を洗った

いい匂い…
裕平さんこの匂い好きかな‥…


服を来て裕平のもとに行くと
料理をしていた

「髪乾かしてこい。」

「ドライヤーどこにあるかわかんない。」

「洗面台のとこに置いたぞ。見てみろ」

みるとまだ箱に入ったままのがあった

「これ使っていいの?」

「良いに決まってるだろ。俺使わないし」

「それもそうだね。」

髪を乾かしてからリビングに行くと
夕ご飯が支度してあり食べた。

「裕平さんソファーの上のみた?」

「あぁ。俺の好みだった。ありがとう。」

「よかった…。私こそありがとう。
あんなに買ってくれて。」

「これくらい当然だ。
ピンクと緑と水色が結華ので
赤と紫と青が俺のだから。」

「わかった。」

「あと布団は新しくダブルを買ったから
一緒のに寝るからな。」

「…。」

「親御さんには連絡したのか?」

「うん。今日は休みだったんだって。」

「だったら今からでも帰るか?」

「ううん。泊まってくるって言ったから
大丈夫。それに」

「それに?」

「明日裕平さんと出かけたいから‥…」

裕平は少し照れていた

「早く食え。片付けが出来ない」

「はぁい。」


ーーーー

片付けをすませて裕平のもとに行くと
難しそうな顔でパソコンと
睨めっこしていた。

「なにしてるの?」

後ろからだきついて聞くと

「3年生向けの進路資料。」

「邪魔してごめん。」

離れながら言うと手をとられ

「結華から俺のボディーソープの
匂いがする。」

「使っちゃダメだった?」

「いいや。これで俺のだって印がついた」

「なにそれ。」

笑ってると裕平の膝の上に乗せられ
キスされた。

「うるさい。」

「…。」

またキスをしようとしてきた

「メガネ…あたって痛い。」

外しながらキスをした。

そのまま抱き上げられ
布団に連れて行かれた。

「裕平さん…」

「なんだ?」

「好き…」

「俺も好きだ。」

何度もキスをしそのまま眠っていた。