「送ってくれてありがとう。」

「帰りも迎えにこれるようにするから
帰る時間が分かったらmailしとけ。」

「うん。じゃぁいってきます。」

「いってらっしゃい。」

裕平の車で待ち合わせ場所まで
送って貰った

車だったから早くつきすぎたかな…

少しすると秋那が来た

「明莉また遅れるのかな?」

「昨日のうちに遅れたら罰ゲームって
言っておいたから。」

「なるほど。さすが秋那。」

話してると明莉が手を振りながら来た

「今日は遅れなかったょ。」

「罰ゲームがイヤだったんでしょ。」

笑いながら言ってると

「にしても2人ともスタイルいいよね。
2人と歩くと
自分の背の低さに泣けてくるよ。」

泣き真似をする明莉をみる

「2人して見下げないでょ…。」

「ごめん。」

「ごめんね。」

確かに結華と秋那からすると
明莉は頭1つ分小さい。

「でも私背が低い方がいいと思うよ。」

「なんで?」

何気なく呟いた言葉に反応された

「だって背が低かったら
布団で一緒に寝るときとか
抱きしめられるときとか
包まれてるって思えるじゃん。」

思った事を言うと

「結華がそんな事言うなんて…
さては彼氏でも出来たんでしょ!?」

「えっ!?!?本当!?!?」

「いないよっ。出来たら教えるから。」

…本当はいるけど……。言えない……。
ごめんね。

ーーーーーー

モールにつく

「さすが休日だから人多いね…。」

「うん…。」

「人酔いしそぉ。」

人混みをかき分けて
はじめに雑貨屋に行った。

「これ可愛い~。」

「これも可愛いょ。」

「こっちがいいよ。」

…あっ。このネクタイいいな…。

ネクタイを見てると

「いいねこのネクタイ。」

「本当だ。結華っぽいね。」

裕平さんどんなネクタイが好きなのかな…

「どうしたの?」

「まさか彼氏に似合うかなぁ~?
とか考えてたりして。」

「またそんな事言ってる…。
違うって言ってるのに。」

少し怒ったように言いながら店を出る

「結華ごめん。」

「そんなに怒らないでょ~。」

2人が走って追いかけてくる

よかった…なんとか誤魔化せた。

ーーーーーー


お昼を食べてるとき裕平にmailを送った。

“裕平さんへ”
明莉と秋那にバレたらいけないから
歩いて帰ります。

…送信。

「服見に行く前にプリ撮っておかない?」

「そうだね。」

「じゃぁ行こう~。」

プリクラを撮って洋服を見に行った


「たくさん買ったね~。」

「持って帰るには重いね…。」

「確かにね…。」

椅子に座りながら話す

あのネクタイ…やっぱり買おう。

「ごめん。少しトイレ行ってくるね。」

「ココで待ってるね~。」

嘘をついて雑貨屋に向かう。

「あの…。これラッピング
お願いしたいんですけど…」

『わかりました。贈り物ですね。』

ネクタイを受け取り携帯をみると
裕平からmailが来てた。

“結華へ”
もぉ帰り着いてるのか?
部活終わったから迎えに行く。

迎えに行くってなかなか会えなかったら
入れ違いになるかも‥…。

裕平に電話する

「はい。岡本です。」

「裕平さん私です。今どこですか?」

「今モールに向かってるが。どうした?」

「入れ違いになったら大変だと思って。
秋那と明莉が一階の大広場にいるから
裕平さんそっちに行ってくれない?」

「いいが結華はどこにいるんだ?」

「二階の雑貨屋だよ。」

「今車から降りたから5分してから来い。それなら疑われないだろ。」

「わかった。」

「じゃ後で。」

そぉ言うと裕平は電話を切った。

どうやって帰るのか聞くの忘れたっ!!

ーーーー

裕平に言われた通り5分してから
明莉たちの待つ所に行くと
裕平と明莉たちが話をしてた。

「結華遅かったね~。」

「迷子になっちゃって…。先生どしたの?」

「部活終わりに
買い物に来ててんだって。」

確かに裕平の手に袋があった

「俺帰るけど送ってやろうか。
3人とも荷物重そうだし。」

「いいの?」

秋那が聞く

「あぁ。」

「じゃぁお言葉に甘えて」

裕平の車に向かう

「誰が前に乗る?」

「どうしようか?」

「じゃんけんで決めよう。」

ーーーー

じゃんけんの結果
明莉が前に乗ることになった。

…自分で言ったんだから仕方ないのに
裕平さんの隣に座って欲しくない…


秋那と明莉を送ってから
裕平の家に向かった。

「結華なに買ったんだ?」

「帰ってから教える。…裕平さん」

「ん?」

「裕平さんの隣に乗りたい…」

座席越しに裕平に抱きつくと
車を端に停め助手席に座る。

「結華今から出かけないか?」

「いいよ。どこに行くの?」

どこに行くのか聞いても
答えてくれなかった