「どうぞ。」

「おじゃまします。」

「俺風呂行ってくる。適当に座っとけ。
あっそれと。また覗きたくなったら
ノックしろよ。服着るから。」

笑いながら浴室に向かった。

…裕平さんのバカ


裕平がお風呂に入ってるうちに
着替えをすませ本棚にあった本を
読んでると目隠しをされた

「本が読めないんですけど。」

「それ俺の本なんですけど。」

目隠しを外した

「俺より本がいいのか?」

石鹸の匂いがした

「後ろから抱きつくの好きなんだね。」

「イヤか?」

体の力を抜いて裕平にもたれた

「ううん。守られてるみたいで好き。」

「結華。」

「なに?」

振り向くとキスをされた

「…好きだ。お前は?」

返事のかわりにキスをした

「ちゃんと言葉で教えろ。
お…結華がここにいるのが夢のようで
消えてしまいそうで怖いんだ…。」

そぉ話す裕平は悲しげな顔をしていて
たまらず抱きしめていた

「消えたりしないょ?だから安心して。」

「あぁ…。」

「裕平さん…好き……。」

またキスをした。

体の力が抜けてそのまま倒れてしまった

「…ぃっ。」

「どうした?」

「髪留め外すの忘れてた…」

突然裕平は笑いだした

「なに?」

「今気がついたけどお前その服
裏表逆になってるぞ。」

「えっ!?!?」

見てみると確かに裏表逆だった

「最悪‥…」

「本当お前といると面白い。」

……せっかくいい雰囲気だったのに

落ち込んでいると頭を撫でられた

「そろそろ寝るか。明日部活あるし
また今日みたいに倒れられても
助けられないからな。」

「明日部活なの?」

「あぁ。俺ソファーで寝るから
結華は布団使え。」

「ありがとう。」

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」

布団に入ると裕平の匂いがした

……一緒に寝たいな

「ねぇ…」

「なんだ?」

ソファーに寝ている裕平が答えた

「一緒に寝てくれない?」

「お前本気か?」

「…うん。ダメ…だよね……。ぁはは」

…自分で言っといて恥ずかしい……

「少しあけてくれ。そっちに行く。」

「うん。」

恥ずかしかったが嬉しかった
裕平は腕枕をしてくれた。

…裕平さんといると落ち着くけど
凄く緊張する。


ーーーーーー

「…ぉい。…か、ぉ…ろ。」

「ぅーん。」

…なにか言われてる……

「ぉい。……。起きろ。」

…まただ。起きたくない。

体を揺すられた。
止めて欲しくて抱きついた。

「ぉい。結華。起きろ。」

今度ははっきりと聞こえた。
目をあけると目の前に裕平の顔があった。

…私まだ夢みてる。
このままずっと覚めないで……。

そぉ思ってると頬をつままれた。

「痛っ。」

「やっと起きたか。お前寝起き悪すぎ。」

頭が混乱した。

「な…なんで裕平さんが一緒に寝てるの?」

「なんでって俺の家に泊まって
一緒に寝たいって昨日お前が言っただろ」

「そうだった。ごめんなさい。
久しぶりにぐっすり寝れた気がする。
それになんだか夢見てる気がして…。」

「気にするな。俺も寝坊するまで
ぐっすり寝れた。」

…朝から好きな人の顔みれるのって凄く幸せ

身支度をしてるといい匂いがしてきた。

「なにしてるの?」

「朝飯の準備だ。
口に合うか分からんがな。」

「いただきます。
裕平さんは食べないの?」

裕平の用意した食事を食べる

「朝はコーヒーだけだ。」

「お腹すかない?」

「いつもならすかないが
今日は少しすいてる。」

「はい。」

「結華が食べろ。」

「こんなに朝から食べれないよ。
ほら、口開けて。」

「……。」

「あーんして。」

抵抗したが裕平は口を開けパンを食べた

「お利口さん。」

「お前口にケチャップついてる…」

ついてるケチャップを指でとりながら言う


ーーーーーー

「結華今晩どうするんだ?」

着替えをしてると隣の部屋から声がした

「家に帰るつもりだけど?」

「1人なら泊まりに来るか?
明日俺も休みだから
どこか出かけないか?」

「いいの!?!?」

「あぁ。」

嬉しくて思わず裕平に抱きついた

「朝から元気だな。」

そぉ言いながらまた頭を撫でた

「お前いつもより大人みたいだ。」

「そぉ?ねぇ裕平さん髪あげてるのと
ほどいてるのどっちがいい?」

「俺に聞かず自分で考えろよ。」

「だって決めれないんだもん。」

裕平は笑いながらため息をつき

「今日は暑くなるらしいから
お団子にでもしろ。」

「そうだね。さすが寝癖星人。」

裕平の寝癖をなおしながら言うと
キスをされた。

「朝からうるさい。」

「なぁっ。」

「そろそろ出るぞ。」

「うん。」

裕平の車を通り過ぎると呼び止められた

「送ってくから乗れ。」

「ありがとう。」

車に乗って軽く頬にキスをした。