寝癖から始まる恋!?


「結華どぉ?」

「少しは寝れた?」

終礼をすませた秋那と明莉がやってきた

「うん。少し寝たらよくなった。
ごめんね心配かけて。」

「許してあげるからジュース奢って。」

「私も。」

2人は笑いながら言う

「仕方ないなぁ~。奢りますか。」

保健室を出て自販機に向かった


「石澤先生たちにもなにかお礼
した方がいいよね…。」

「とりあえず良くなりましたって
言いに行く?」

「それがいいかも。心配してたから。」

「そうだね。」


ーーーーーー


「2-Aの馬場です。」

「2-Aの小林です。」

「2-Aの杉本です。」

「「「失礼します。」」」

中に入る

『本当に仲良いですね。』

『3姉妹してどうした?』

「さっきのお礼言いに来ました。」

『そんなわざわざ来なくても
よかったのに。』

『さすが結華だね。』

話してると職員会議を知らせる
放送が流れた


『会議行くから3人とも
早く帰りなさいね。』

「「「はぁい。」」」


図書室に行ったけど鍵が閉まってたから
諦めて帰ることにした


「明日休みだし久しぶりに遊ばない?」

「そうだね。どこ行こうか?」

「私洋服と雑貨見に行きたい。」

「じゃぁモールに行こうか。」

時間と待ち合わせ場所を決めてから
それぞれの家に帰った


……明日着ていく服決めなきゃ


帰り着くとすぐに制服から着替えて
明日の服を選んだ。


スカートにするかショートパンツにするか
迷ってると電話がなった


「はい。」

「もしもし。俺だけど今大丈夫か?」

「うん。どうしたの?」

「あの後保健室に見に行ったけど
もぉ帰ったって言われたから。
体調どうだ?」

あっ。石澤先生と森田先生には
良くなっなの言ったけど裕平さんには
言うの忘れてた……

「少し寝たらよくなったょ。
心配かけてごめんね。」

「気にするな。
それよりまた1人で飯食うのか?」

「多分1人だと思うけど…どうしたの?」

「ならまた一緒に食わないか?
ちょうど今お前の家の前なんだ。」

窓から覗くと確かに
裕平の車が停まっていた

「それなら家で食べる?
お母さん今日泊まりになるだろうから。」

「いいのか?おじゃましても。」

「散らかってるけどいいよ。」

「なら着替えて車置いてから来る。」

「わかった。」

音がして外を覗くと裕平の車はなかった。

「また後で。」

「後でね。」

電話を切り急いで掃除をした


ーーーーーー

「ココ~。これくらいでいいかな…?」

ココに聞いているとチャイムが鳴った。

「はぁい?」

「よっ。」

ドアをあけると私服姿の裕平がいた

「…ど…どうぞ。」

いつものスーツ姿も格好いいけど
私服も格好いい……

「おじゃまします~。」

靴を揃えて脱ぐと中の方へ入っていった。

「全然散らかってねぇじゃん。」

「軽く片付けしたからね。」

『にゃぁ!!』

突然ココが鳴いた。

「わっ。」

裕平は驚いたように飛び上がった

「もしかして猫嫌い?」

ココを抱きながら聞くと

「イヤ。好きだ。
ただ尻尾を踏んでしまった。
痛くなかったか?」

抱いているココを撫でながら聞く

『にゃぁ~。』

喉をならしながら鳴いた
ココをおろしてリビングに行った。

「なに食べたい?」

「結華の手料理。」

「昨日だってほとんど私が作ったよ?」

「だからだよ。結華の料理うまかったから
また食いたい。」

「…ぁりがとう。」

照れくさかった

「照れてるのか?」

にやけながら聞かれた

…たまには仕返したい
流される可能性もあるけど……

「裕平さんこそスーツ姿も格好いいけど
私服も格好くて好き。」

俯きながら言うと突然裕平が立ち上がって
どこに行こうとした。

「裕平さん?どこ行くの?」

「………。」

「どうして答えてくれないの?」

後ろから回り込んで顔を見ると
裕平は顔を真っ赤にしていた

「照れてるの?」

…仕返し成功♪

「裕平さんってばぁ~。」

なんだかもっといじめたくなった

「裕平さん顔赤いけどどうしたの?
照れてるんでしょ?」

それでも裕平は答えない

「答えてくれなきゃ帰さないょ?
それでもいいの?」

裕平に手を回しながら聞いた

…やっぱり反応無しなんだ……

「あぁ。なんでお前はこうなんだ……。」

顔に手を当てながら話す

「怒った……?」

また昨日と同じ事をしちゃった……

落ち込んでると

「怒ってない。
ただお前自分がしてること分かってる?」

「裕平さんに仕返ししようとした……。」

「そぉじゃなくて。俺一応お前の彼氏で
一応男なんですけど……。」

「………っ。」

「ようやくわかったか。
飯作ろうぜ。腹減った。」

「…うん。」

自分でしたことを思い出して
恥ずかしくなった


ーーーー

食事をすませ片付けをしてると
携帯がなった。

「裕平さん携帯見てくれない?」

「見ていいのか?」

「うん。今手離せないし。」

「小林からmail来てるぞ。」

携帯を閉じようとすると

「秋那なんて?」

「mailってプライベートな事だろ?」

「急ぎだったらいけないから見て。」

裕平はなんだか悪いことを
してるような気がした

「明日なにを着ていくのかって。」

片付けをすませた結華が

「私も何にするか迷ってるんだった。
裕平さんスカートとショートパンツ
どっちがいい?」

「見ないと分からん。」

「それもそうだね。こっち来て。」

裕平の手を引きながら自分の部屋に行った
ベッドの上には2種類の服があり

「どっちがいい?」

少し迷ったが

「ショートパンツかな…。
大人っぽく見える。」

「じゃぁショートパンツにする。」

そぉ言うと結華は秋那にmailを送った。


ーーーー

時計をみると10時を過ぎていた。

「裕平さん帰らなくて大丈夫?」

「もぉこんな時間か…。結華といると
時間の進むのが早く感じる。」

「えっ…。私も今同じ事思ってた…。」

…なんだか嬉しい。

「そろそろ帰る。」

「…うん。」

…帰って欲しくなぃ。

玄関に向かおうとする裕平の服を掴んで

「昨日言われた条件クリアしてないけど
裕平さんの家に泊まりに行ってもいい?」

裕平は驚いた顔をして

「何か聞かれたらどうするんだ?」

「友だちの所に泊まったって言う。
それにお母さん帰ってこないだろうし。」

「わかった。けど本当にいいのか?
なにするか分からんぞ?」

「それでも裕平さんともっといたい。」

「なら準備して来い。」

結華は部屋に戻り準備をしながら
自分が言ったことに驚いていた

…私あんなこと言えるんだ。

バッグを持って玄関に行く

「俺が持つよ。」

裕平はバッグを持っていない方の手を出し

「俺様と手繋げるなんて光栄に思えよ。」

「それはこっちのセリフ。」

冗談を言いながら裕平の家に向かった。