羅綺SIDE



昼休み 教室でパンを食べていると


教室の前を通る 桜地が見えた


重そうな資料を持っているようで

ムリしてる感じが伝わってきた




近づき 資料をとると
俺に気づいたみたいだ




そして なぜ 人を頼らないか聞いてみた


すると
『…………頼れないし……
…頼っちゃ……いけないの』


とてもとても 小さな声

桜地の本当の姿はこっちなんだろう


この前の弱い姿……今の弱い声……

……………こいつは本当はとても弱い…