………………桜地だった



俺はそっと近づき

男の手を強くつかんだ
羅綺「はなせっていってるだろ?」


強めに言うと
男たちはどこかへ行った



振り返って 桜地をみてみると

羅綺「ーーっ‼」


そこには見たこともない桜地の姿


ーー座り込み、震え、

今にも泣きそうなのに
唇を噛み 必死に耐えようとする



………………弱々しい姿



気づいたら 抱きしめていた

弱々しくて……強く触ったら
壊れてしまいそうだった


だから、そっとそっと……
壊れないように抱きしめた