あるところにひとりの王子様が
いました
王子様はこころに大きな傷を持ち
信じられるのはただひとり
しかいませんでした
でも 本当の姿をみせず
みんなの前では
強い王子様でした
あるとき 王子様の前にもうひとりの王子様が現れました
彼はクールで俺様な王子様でした
はじめは彼のことが嫌いで
信じられませんでしたが
彼の優しさを知るうちに
いつの間にか彼を信じるように
なっていたのです
そんな彼に王子は
自分の傷を打ち明けました
王子様は涙を流しました
そのときの王子様は
とても弱く
支えてあげたくなるような
かわいいかわいい女の子でした
そう 強くカッコいい王子様の
本当の姿は
弱くかわいいお姫様でした