君の隣で


そう言っても
力は弱まらず


壁に押し付けられた

両手を羅綺の片手でたばねられ

羅綺のもうひとつの手は
私の顔のよこ



羅綺「ぬけだしてみろよ」

『へ?』



羅綺「俺からぬけだせって言ってんの」

『え…………?』


こわい、よ…………羅綺


言われたとおり
ぬけだそうとしても


羅綺の力は強くて
ぬけだせない



その間も羅綺は冷たい目で
ずっと見下ろしてる


やだ、やだ、
こわいよぉ、ら、き