溺愛王子とヒミツな同居




背中を押されながら自分たちのクラスを通り過ぎて、栞と向かった先は、



2つ隣のクラス、1年7組。



もうすぐSHRの時間だというのに、この教室の周りはなぜか賑わいを見せていた。



どうして、こんなに人が集まってるの?



そんな私の心の疑問が聞こえたように、隣に来た栞がしゃべりだす。



「みんなイケメンを見に来たんだよ。

上玉だからライバル多いぞ、まりや」



いや、だから私は興味なんて……。



「きゃ~!! ヒロ君だぁ~!」



廊下にいた小柄な女の子が、顔を真っ赤にして教室の中を覗き込む様子が目に入った。



周りを見てみると、その女の子だけじゃなくて他の女の子達も顔を赤くして喜んでいる。



この学校に入学してからこんな光景を見るのが初めてだった私は、驚きを隠せなかった。



みんな、あんなに嬉しそうにして、どうしたんだろう。