初恋の男の子のことをずっと考えていた私に、突然そんなことを言い出した栞。
「私はいいよ。興味ないから」
栞の気持ちはわかるけど、他の男の子なんて……。
そんな気分にはなれない。
曖昧に笑った私に、何かを企む栞の顔。
「な、何……?」
「まぁまぁ、いいからいいから」
背後に回ってきて、私の背中に両手を当てると、体を押し始めた。
「ちょっと、栞!?」
「いいから。さ、行きましょ~!」
その場に足で踏ん張っても、到底私の力なんか到底かなうはずがない。
もうすぐSHRが始まるのに、お構いなく足を進める栞は本当に楽しそう。
こうなると何を言っても、どうあがいても、私に勝ち目なんかないことくらいわかる。
仕方ないとあきらめて、栞に付き合うことにした。

