溺愛王子とヒミツな同居




松坂君が……留美おばさんの……息子さん?



そ、それじゃ、私がずっと会いたかった大くんは……



こんなに近くにいたってことなの?



えぇぇえ~~~!?



嬉しさの方が大きいはずなのに、複雑な気分に戸惑いを隠せない。



本当に、あの“大くん”なら……確かめてみたい。



ゴクリと息を飲んで、松坂君に1歩近付く。



恐るおそる口を開けて声を発した。



「だ……大くん……?」



お母さん達と話していた松坂君に、確かめるように昔の呼び名で呼んでみた。



ドキドキと大きくなる胸の鼓動を抑えて。



もし本当に私の好きな大くんなら、必ず答えてくれるはずだから。



「……何?」



一言だけ、短い返事だった。



でも、私にはそれだけで十分。



私の目をしっかり見て、答えてくれた彼に、ドキンと鼓動が音をたてた。