バカな光のせいで、やり過ごそうと思ってた俺は、また囲まれる羽目になる。



「大翔と藤沢さんってそういう関係だったの〜!?」



「そ、そんな……ショック……」



光のせいで、話が大きくなりすぎてさらに面倒なことこの上ない。



できれば、まりやのためにも言わない方がいいだろうと思ってたのに、後で覚えてろよ。



恨みを込めて睨む俺から視線を外し、口笛なんて吹いてごまかしていた光。



その間も質問の嵐で、誰一人として人の話を聞こうともしない。



「うるせーな……。静かにしろよ」



言った途端に凍りついたのがわかった。