それから、まりやが作ってくれてた夕飯を食べて、風呂を済ませた。
その間も祥吾の姿は見当たらず、部屋にこもったまま出てこなかった。
悪いことをしたと思っているにしても、あいつがまりやにちゃんと謝らない限り、俺も許す気はない。
何もなかったにしても、あいつがしたことはまりやを怖がらせたんだ。
1階の電気を全て消し、そろそろ寝ようかと2階へ上がってくると、もう寝たと思っていたまりやが枕だけを胸に抱いて、俺の部屋の前で待っていた。
「どうした? 眠れないのか」
「……怖いっていうか……落ち着かないっていうのかな……。
心して眠れる気がしなくて……。
わがままだってわかってるんだけど、大翔君の部屋で……寝てもいい……?」
あれから平気そうに振る舞ってたけど、祥吾にされたことを思い出して、1人になると怖いっていう思いと不安が襲ってくるのかもしれない。
何も言わない俺に、ダメだと勝手に思い込んだまりやは、肩を落とす。
「ごめんね。今のは何でもないから」
自分の部屋に戻っていこうとするまりやに、部屋のドアを開けながら声をかける。
「俺も心配だし、そんな顔したお前を放っておけるわけないだろ。
いいよ……おいで」
言った瞬間に、嬉しそうに口元を緩めるまりやを見て、今日も寝不足かと心の中で苦笑しながら覚悟を決める。

