溺愛王子とヒミツな同居




う……っ。返す言葉が見つかりません。



寝てても大翔君に迷惑かけるなんて、何やってるんだろ私。



シュンと肩を落とし、反省していると自分の指に私の髪を絡ませて遊びながら、大翔君が見上げてきた。



「寝顔、可愛かったから許してやる」



絡ませた髪にそのまま唇を落として、何事もなかったみたいに起き上がり伸びをする。



何でもないことのように普通にしてる大翔君だけど、私の顔は今きっと真っ赤になってる。



片想いしてる時よりも、ドキドキが増えていく。



本当に大翔君と両想いになったんだよね。



これからも一緒にいられるんだと思うと、顔が緩んで仕方ない。



——コンコン。



「おーい、まりや〜。腹減ったんだけど、お客さんの俺に朝飯はないわけ〜」



幸せだと浸っていたところに、現実に引き戻された。



そうだ……昨日から谷山君が家にいるのすっかり忘れてた。



ど、どうしよう!! 大翔君と一緒の部屋にいるところ見られたら……!



まずは着替え! 着替えなきゃ!!



1人で焦って、あれもこれも考えてるうちに大翔君がベッドから降りて、普通に部屋のドアを開けてしまった。