2階に上がると、先に部屋に戻ったはずのまりやが待っていた。 「どうした?」 問いかける俺に、頬を赤く染めてこっちを振り返る。 「おやすみなさいって、言うの忘れてたから」 そんな些細なことでも、ちゃんと気にして待っていてくれたまりやに俺の頬が自然と緩むのが自分でもわかった。 「ん。おやすみ」 まりやの頭をクシャリと一撫でして、そっと手を離す。 そんなちょっとした俺の態度で、嬉しさを顔に出すまりやの反応が素直に嬉しかった。