ニヤァ……ッと怪しく笑った宮内君は、持っていたパンとバナナを藁人形と五寸釘に見立てて、グサッと刺す仕草。
「ははっ……。2人共マジで目ぇ座ってるし。
光は本当に女絡むとややこしいからな……。ヒロはもちろんだけど、お前だけは絶対に敵に回したくない」
「祥吾よくわかってるじゃないか。女の子をイジメるなんて、男の風上にも置けない奴のすることだ。
特にまりやちゃんをイジメるなんて、絶対に許せない!」
怒りのあまり、栞のシュークリームに続き、宮内君のパンも原型を留めないくらい酷い状態になってしまっていた。
みんな私のために真剣に怒ってくれて、心がとても温かくなる。
「ヒロとまりやの友達が怒るのはわかるけど、光は関係ないでしょ。
まさか、まりやと光は付き合ってるとか?」
「祥吾、その口塞がれたくなかったら、それ以上しゃべるんじゃねーぞ。
こんなチャラ男とまりやが付き合ってるわけねーだろ。天と地がひっくり返っても、それだけは絶対ない。
二度とそのこと口に出すな」
聞いたこともない冷めた声に、ここにいる全員がそれ以上、会話を続けることはできなかった。

