「ビックリしちゃったよね。
あんなにカッコイイ人が私の幼なじみで、好きな人なんて」
「確かにビックリしたけど、ずっと想ってた人に会えて良かったじゃん！
８年も会わないなんて、本音言うとさ、何て奴だってちょっと思ってたんだよね。ごめん」
そうだよね。
きっと私が栞の立場なら、同じこと思っちゃうかもしれない。
心のどこかで、あの約束を覚えてるのは、私だけじゃないかなっていう不安を抱いたことだって、何度もある。
それでも、あきらめずに待ち続けられたのは、大翔君のこと信じてたから。
「で、どうよ？ 久しぶりに会った幼なじみが、あんなにカッコイイ人で、ときめいちゃったんじゃないの？」
にんまりと笑う栞に、顔が熱くなる。
「かーわいい！ まりや超真っ赤になってるし」
「な、なってない……っ」
「照れんなって！ 会えて嬉しいっていうのが、あたしにも伝わってくる」
ツンツンと人差し指で頬をつついてくる。
