「世間では、お前みたいな奴のことを“チャラ男”って呼ぶんだよ。
無自覚か? ピカちゃん」
ピ……ピカちゃん……?
綺麗に整った顔で笑いもせず、“ピカちゃん”なんて、可愛らしいことを口にした
長身の彼の発言につい、
「か、可愛い……っ」
なんて、口に出して笑ってしまった。
「か、可愛い!? 大翔のせいで、この可愛い子ちゃんにまで笑われただろ。
その呼び方マジでやめて。
オレのこの完璧なルックスに似合わないでしょ」
「似合わないとか似合うとか、名前にこだわりすぎなんだよ、お前」
「あのねぇ……、大翔はいいよ。
お綺麗な顔にカッコイイ名前なんだから。
いいんだ、オレの気持ちは誰にも……」
内容はわからなかったけど、2人の話を聞いていた私にピカちゃんと呼ばれた人が突然、顔を向けた。
バッチリと目が合った私に、彼は微笑む。
「君なら、オレのこの気持ちをわかってくれそうな気がする。
良かったら、オレと付き合わない?」

