溺愛王子とヒミツな同居




「え……、えっと……」



どうしよう……!



私、すごい注目されてない……?



顔を強張らせてその場に固まると、壊れたロボットみたいに首を動かして、栞にSOSを送る。



た、助けて……っ。



この状況、どうするの!?



目でそう訴えてるのに、自分の思惑を果たした張本人は、のん気に手を振ってエールを送ってくる。



口パクで『が・ん・ば・れ』って。



この状況で、何をどう頑張ったらいいのか、教えてほしいよ。



教室の中に目を向けると、相変わらずみんなが私を見ていた。



しゃべることも逃げることもできずに、その場に立ち尽くすしかない私。



もう嫌だぁ……。



なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?



全部、栞のせいなんだから。



口をへの字に曲げて、栞を睨むと涼しい顔をして、口笛を吹いてごまかしていた。