「どう? まりやも気になってきた?」
物珍しいものを見るように私の目が動くもんだから、さっきから栞はニンマリ顔。
「気になってきたというか、ただ珍しい光景だなぁって」
冷静に呟く私の反応に、軽くショックを受ける栞。
「まりや、他の男に興味がないっていうのはわかってたことだけど、ここまでだったとは……。
よーし、行ってこーい! 上玉なイケメン君に『こんにちは』作戦!」
え……? 何それ……?
聞き返す間もなく、また背中を押された私は、騒がしい1年7組のクラスの中に、無理矢理押し込まれてしまった。
「ひゃ……っ!?」
前のめりになりながら2、3歩よろけて、栞の思惑通り見事に足を踏み入れた。
当然、クラスメイトでもない私が教室に現れたことで、みんなからの視線が一気に集まる。

