彼は冷めた王子様

時刻は7時半になっていた。

空は真っ暗。

「では…女子の発表といきます」

「美少女コンテスト…一位の発表は…


じゃん!

2ーEの美愛に決定!」

「「きゃーーーーー!」」

会場は歓声でざわついてる。

やだ…うそでしょ?嘘だ…。

やめて…。できるわけないじゃん…。

相手が颯太だよ…?あたし…怖い。

あれから一回もしゃべってないのに。

「美愛」

「やだ…よば…ないで…」

やだ…助けて。

会場のみんなはキスしてー!と言っている。