「美愛せんぱい…っ」
中田さん。あたしは覚えていないけど柊弥から聞いたのは…。
この女の子があたしを怪我させたって…。
「美愛先輩!ほんとにこないだはすいませんでした!!
謝ってすむ問題じゃないって分かってます!
柊弥先輩が欲しかったばかり…。
すいませんでしたっ…!」
「そんなっ…。謝ってくれただけで十分だよ?
それに生きてるしっ。ね?
だからもう頭、あげて?」
「…こんなあたしを許してくれるんですかっ??」
「もちろん」
「ほんとにっ…ありがとうございますっ…」
「うんっ!これからは友達としてよろしくね!」
「はいっ!!」
よかった…。
「あ、じゃあ、私はカットバンもらったので行きますねっ」
「うん!またね!」
あの子、そんな悪い子じゃないのかも。
「 あ、保健室の先生いないんだー…」
あたしはカットバンを探し始める。
すると…
ガラララララッー
また誰か入ってきた。

