「でも…この怪我、俺のせいでもあるから…っ」
すると…今度はギュッと手を握って…
「…柊弥は…わるく…ない…。あたし…の…不注意だ…よ。
だから…っ気にし…ないで…」
美愛は誰のせいにもしなかった。
怪我をさせた中田の事も…。
美愛を守れなかった俺の事も…。
「…柊弥が…いないと…さみしい…よ」
美愛は涙を流して俺をまっすぐ見つめている。
「ほんとに…俺でいいの?」
「うんっ…」
俺は美愛に口づけをした。
美愛は子供のように笑っている。
「ひさ…しぶり…。柊弥…とのキス…」
「俺、ずっと我慢してきたんだぜ?
…これからはいっぱいしてやるから」
「うんっ…」
好きだ。やっぱり、お前じゃなきゃだめ。

