彼は冷めた王子様


「先生っ!美愛はっ!?」

「手術は成功しました。でも意識を取り戻すのがいつかはまだ分かりません」

「手術はっ…成功したのねっ…よかった…」

俺とお姉さんは美愛がいる病室に入った。

俺は美愛の隣に座った。

「あたし、邪魔みたいだし、帰るわね?
また明日から来ることにするから」

「す、すいません。
俺は今日一日美愛のそばにいる事にします」

「美愛もその方が喜ぶわ」

お姉さんは病室を出て行った。

美愛の頭と腕には包帯。

俺がもっとはやくあの時行ってれば…美愛はこんな怪我をしなかった。

美愛…。ごめん…。