前に美愛は家族はお姉さんだけだと言っていた。
だから俺が少しでも美愛の家族のように心の支えになりたいっ…。
俺は美愛の手を握る。
「手術するのでここからは入れません。」
そう言われたので手術室の前で待ってることになった。
すると…美愛のお姉さんが来た…。
「はじめまして。あたしは、美愛の姉の美由です」
女の人だけどたった一人の美愛の家族なんだから我慢しなきゃいけない。
「はじめましてっ。俺は、美愛とお付き合いさせてもらってる一ノ瀬柊弥です」
「聞いてるわっ。いつも美愛を笑顔にさせてくれてありがとう」
「こちらこそっす」
「女の人苦手ならあんまりあたしと話すのも無理しないでいいのよ?」
「えっ。いや、…大丈夫っす」
「いい人ね。あ、で…美愛はどうしたの?」
俺は美愛のお姉さんにさっきあった全ての事を話した。
頷いて聞いてくれた。
そして…。
手術中の明かりが消えた。

