「…しゅ…う…や…」
しゃべれないほどに強く…強く抱きしめてくれた。
「ごめんな…俺そんなの分かってなくて…冷たい態度とった…。
そんな…美愛にそんな過去があったなんて…まじで…ごめんな…」
柊弥は分かってくれた…。
信じてくれた…。
柊弥…。
「だい…じょぶ…。あたし…こんな話…だれにも受け入れてもらえないって思ってた…。
だから誰にも話せなかった…けど…。
よかった…。柊弥に…話して…」
「俺も…よかったよ?美愛の話聞けて。
辛いのに…話してくれてありがとう」
柊弥は他の人とは違う…。
「あたしっ…あの事があってから初めて好きになったのが柊弥で…よかった…」
柊弥もうなずいてくれた。
「美愛。
一生一緒だ。俺の事、信じて。」
「うんっ…!」
あたしたちは涼しい風が吹く屋上で一生離れないと約束をして唇を重ねる。

