「あたしね、中学生の時…颯太と付き合ってたの。中2の冬まで。

中2の冬…あたしは颯太に屋上まで呼び出された…。

そこで颯太は言ったの。

『……俺、元カノとやり直したい…から………別れ…て』

嘘だって思った。
だってずっと離れないって言ってくれたし結婚の約束だって…。

けどね?本当だった…の。

2人だけで歩いてるとこ…みたって人がいたの。まだ付き合ってる時に。

あたしは言われるがままに別れた…。

けど別れてからはその元カノ1人にいじめられるようになったの。

あたしの事、守ってくれる人はいっぱいいたけど…
颯太は…見ても…見ないふりで…助けてくれなかった…。

分かってたの…。助けてくれない事なんて…だけどね?悲しかった…。
助けてって言いたかった……。

その元カノはいっぱいいじめた後言ったの…。
『なんでみんな美愛なの…?あたしの好きになった人はみんな…。

悔しいけど颯太だって今も美愛の事が1番大好きって…。
けど渡さない。
颯太がいなくなったらあたし自殺する。

颯太があたしを好きじゃなくてもいいの。そばにいてほしいだけ。
颯太が美愛を好きでもいい。

あたしが無理矢理…颯太と美愛を別れさせたんだよ。』って……。

あたしも言いたかったよ…。
『あたしも颯太だけがほしい…』って…。
けど言えなかった。
いじめられてたのを分かってて守ってくれなかったのと…
ずっとそばにいるっていう約束…破られたから…。

あたしはそれから恋をしても傷つくだけ…。それならしない方がいいって…思うようになったの…」

すべてを話し終わったあたしの頬には涙

こんなので傷ついた?とかおもわれるかな?

ギュゥッ

柊弥に抱きしめら…れ…てる…。