彼は冷めた王子様


「美愛」

彩は2人を見ながら話を続ける。

「美愛、どんだけ一ノ瀬くんが美愛の事
好きで信用してるか、分かってる?」

「え…?」

「美愛が思ってるより全然すごいよ?
愛の力っていうのかな?」

「美愛は?その気持ちに答えないの?
美愛の話を一ノ瀬くんが受け入れない
とでも思うの?

話してみたら?ほんとの事。
このまま一ノ瀬くんとギクシャクした
ままになるよ?

美愛はいつも言葉だけ。
だから相手は不安になるの。
ちゃんとぶつかる事も大切。


好きなら全部話しておいで。」

彩。いつも助けてくれるね?

ごめんね?感謝ばっかりだよ。

「あたし、いってくる!」

「うん!」

ありがとう。ありがとう。彩。