彼は冷めた王子様




「あたしこそお願いしますっ…」


「美愛…っ」


思いっきり引き寄せられた。

ギュッ



「…もうお前はどんだけ可愛いの」

ドキ…

「柊弥は…あたしをドキドキさせる天才なの…?」

「かもな…」

「っ……」


「もう泣いても離さないよ…嫌だって言っても」

「わかってる…言わないもん…」