「柊弥…?」

だめ…。これ以上君に近づいたらまた君を求めちゃう…。

そう言いたいのに…言えないあたし。

「美愛。全国大会終わったら話すって決めてたことあるんだ。

聞いて」

お互いの鼻がくっつくくらいの距離で柊弥は話し始めた。


「俺、聞いたよ。

お前が俺にいきなり別れよって言ってきた理由」

「え…。聞いたなら…あたしのとこなんか来ないでよ…」

これ以上君に関わったら関係ない人まで巻き込む…。

「俺、ちゃんと話してきた。

俺と別れてってお前に頼んだ一年と。

「う…そ…」

「納得してくれたよ」

「ほんと…?」

「あぁ。だからお前のとこに来た」