「これは美愛が柊弥に別れてって言う日の朝のことだ。
美愛の病室にお前のことを好きな一年生が来たらしい。
まぁ、後輩だな。
そんで言われたんだって。
柊弥先輩と別れてくださいって。
もちろんあいつは嫌だって断ったって。
だけどその一年生の携帯を見せられて。
その携帯にうつってたのは佐久間が男に囲まれているところ。
それを見せられながらその一年生は美愛に、彩先輩を助けたかったら柊弥先輩と別れてって言ったらしい。
美愛は佐久間の親友だろ?
だから佐久間を助けるために美愛はその後お前を呼んで別れ話になったんだ。
あいつはお前を好きなんだ。
別れたくて別れよって言ったわけじゃないこと、分かってやれよ…」
そうだったんだ…。
俺、全然知らなかった。

