帰り道。

俺と恭聖は雪が積もっている校庭に座っている。


「なぁ、柊弥」

「ん」

「まだ美愛のこと好きか?」

「当たり前だろ…。

だから会いに行けねぇんじゃん」

「そっか。

じゃあ知りたい?」

「何を?」


「美愛がどうしてお前にいきなり別れたいって言ったか」

「あぁ…」

「お前に言った理由は嘘だ。

これから話すことが真実だかんな」

「あぁ」