「あ、美愛ちゃん知ってる?

苺って恋の味なの」


「恋の…味?」

「そう。

苺を美味しいと思う人は甘い恋ができるっていうこと」

甘い…恋。



柊弥との恋はまさに甘かった。


「そんな恋の相手は数少ないんだということも言われてるわ」

「そうなんですか…」


「あたしの彼も甘いわよ〜」

「いつか見たいです」

「いつか紹介するね」

「はいっ」